日常の中で見つけた愛おしいもの。 虫、鳥、紙のかけら、布きれ。 たわいない日記のようなかたちです。 Adorable things found in my daily life insects, birds, paper, and cloth story-given forms like my murmuring diary
marriage [made to order]
二人で普通の日々を歩いてゆく かけがえのない時間のために 一本ずつおつくりします
cloth 2022
ずっと私のあとをついてきた幼い娘はもう成長して。 布について、今では私が娘に教わるようになり、 子育て終了の気持ちです。その思いを込めて。
garden 2021
そして再び、私の興味は庭へ。 日々、私を喜ばせてくれる小さな変化を観察して、 そのエッセンスを摘み取りました。
paper 2020
和紙の表面のテクスチャー、ラッピングの巻き紙のフォルム、 おみくじの結びの姿。さまざまな紙の表情を追いかけて。 テクスチャーへの旅をしました。
cherry tree 2019
桜の木の根元の木肌は、樹齢を重ねて象の肌のよう。重厚で風情があって。 同じ木の中でも、根元の樹皮と枝先の樹皮では表情が全く違うことに気づきます。 一本の木の生命に、新芽から古木までの時の流れが横たわっていることを思いながら、つくりました。
place in the sun 2018
木漏れ日を、いつもつい目で追いかけ辿っています。 道に落ちた木漏れ日の線やかたちを身につけましょう。 指に、胸に、耳に、その記憶をひっそり留めて。
herbs 2017
久しぶりに大好きな植物に目を向けて、 ハーブからかたちを発展させたグループを。
fictive hilltribes 2016
架空の山岳民族のためのジュエリー。 かつてタイとラオスの国境近くを訪ねた時の記憶に思いを馳せながら。
baroque fragments 2015
バッハのゴルドベルグ変奏曲が好き。中でも心を惹かれるのは、zhu xiao mei(シュ シャオメイ)さんの やわらかに響く演奏。バッハが音楽監督を務めた聖トーマス教会の窓枠や、天井装飾、 肖像画の額縁などのディテールに思いを馳せて制作したコレクション。 エッジを効かせて、細い線をしっかり際立たせます。
from waters 2014
溶けていく氷を眺めていると、角が取れてどんどん丸みを帯びていきます。 それがすごくきれいで、カフェで眺めていた、グラスの氷。 水が変化するさまを飽きることなく眺め暮らしていた時期があります。 水、泡、氷、氷柱……変化の過程が美しくて、瞬間を留めたようなかたちをいくつも。
rustic flowers 2013
なずな、オオイヌノフグリ、白詰草、etc. 道端に咲く雑草たち。 牧野富太郎の描く植物とも重なる、たくましく生きる可憐な姿を、描きとめました。
japanese plants 2012
ブーケには選ばれないような、地味な花々。 華やかさはないけれど、凛とした美しさがあります。 風景の一部となって見慣れている中に見つかる、その佇まいに憧れて。
flower buds 2011
花開く前、エネルギーを秘めた蕾。 私の庭に生まれるたくさんの蕾のかたちを写し取りました。
mushrooms 2010
いろいろなきのこの姿。一夜で生まれ一夜で去る、ヒトヨタケに惹かれて以来、 いろいろなきのこを知りたくなりました。当時読んだ南方熊楠の本。 菌類の世界は奥深くて、すっかり魅了されてしまいます。
domestic animals 2009
モチーフはロバ、ウシ、ヒツジなど身近な家畜と呼ばれる動物たち。 彼らはいつも私たちに何かを提供してくれます。放牧されている場所もありますが、 たいてい柵の中に収められています。柵の中で管理されている彼らを思い我が身を振り返ると、 同じような窮屈さを感じることがありませんか?
birds 2008
鳥たちの羽ばたきは、とても眩しく映ります。 飛べたらいいな。 憧れを形にしたコレクション。
insects 2007
昔は虫が苦手だった。ある時、緑の多いエリアに移住して、虫との日常がやってきた衝撃。克服しよう。 よく観察してアクセサリーに取り入れました。 今ではかわいいと思えるようになった、虫の姿。